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豆知識

焼酎の魅力は多様性!原料と種類、おすすめ焼酎を解説!

日本で造られている代表的なお酒のひとつが、「焼酎」です。

その昔、“場末の酒場で飲む安いお酒”といったイメージを持たれていた焼酎ですが、近年洗練された味わいや多様性、1本数十万円を超える高級焼酎が登場するなど、価値が見直されています。

そんな焼酎ですが、さまざまな原料から造ることが可能です。本記事では、焼酎の種類や原料などをお伝えしていきたいと思います。

ぜひ、焼酎について詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

焼酎の基本知識

焼酎の基本知識を下記の内容にまとめました。

  • 焼酎とは?
  • 焼酎の2大分類

それぞれ解説していきましょう。

焼酎とは?

焼酎は、原料となる穀物などを糖化させ、発酵させたもろみを、“蒸留”して造られるお酒です。

そのため、分類的には醸造酒ではなく、蒸留酒になります。

日本は古くから日本酒を造ってきた醸造技術を持ち合わせてきましたが、本格的な蒸留技術が伝わったのは14世紀頃です。

タイより沖縄に蒸留技術が伝えられ、その後16世紀に鹿児島と渡り、九州全土へと広まっていきました。

古くは、黄麹で造られていたものの、明治以降は黒麹、白麹が使用されるようになり品質が向上。

フルーティーな芋焼酎などの出現により一大ブームが巻き起こり、今や日本が誇る蒸留酒のひとつとして世界からも認められる存在となりました。

焼酎は今もなお九州地方が主要な産地ですが、幅広い原料から製造できることから日本全土で造られています。

焼酎の2大分類

焼酎には、大きく分けて下記の2種類の分類が存在しています。

  • 連続式蒸留焼酎(甲類焼酎)
  • 単式蒸留焼酎(乙類焼酎)

※本記事では、多くの方になじみ深い甲類焼酎・乙類焼酎で解説していきます。

甲類焼酎はアルコール度数が36%未満であること、乙類焼酎はアルコール度数が45%と定められており、その蒸留方法の違いから味わいにも大きな違いが出ます。

ちなみに、アルコール度数が上記を超えてしまった場合には同じ蒸留酒でも「スピリッツ」という分類になります。

主に甲類焼酎はホワイトリカーなど、クセがなくシンプルな飲み口の焼酎が多く安価なものが多い傾向です。

一方、乙類焼酎には後述する、「芋焼酎・黒糖・米焼酎・麦焼酎」など、「本格焼酎」と呼ばれる種類になります。

原料由来の香りや味わい、複雑性が楽しめる分類で、その味わいの深さが特徴です。

焼酎の造られ方

本格焼酎(乙類焼酎)の造り方の流れを簡単に下記にまとめました。

  1. 麹原料を蒸す
  2. 麹を造る(製麹)
  3. 麹・焼酎酵母・水を加えて一次もろみ製造
  4. 主原料を蒸す
  5. 一次もろみに主原料・水を加えて二次もろみ製造
  6. 単式蒸留(常圧蒸留・減圧蒸留)
  7. 濾過
  8. 貯蔵・熟成
  9. 割水などを経て瓶詰め

焼酎製造の特徴は、二次もろみを高温蒸気(85~90度)で加熱して蒸留させるところにあり、その蒸留方法を常圧蒸留と呼びます。
高温で発酵させるためアルコール度数が高まり、そのほかにさまざまな成分も蒸発するため、できあがる原酒は香りや風味が豊かで、非常に複雑な味わいになります。

高温蒸気で加熱させる蒸留方法を常圧蒸留というのに対し、タンク内を真空にし低温(45~55度)で蒸留するやり方を減圧蒸留と言います。減圧蒸留は昭和50年以降にできた製法です。減圧蒸留により作られた焼酎は、常圧蒸留で作られたものと比べ、香りや雑味が少ないく、焼酎の香りが苦手な人にとっても比較的飲みやすいものとなります。

長期熟成焼酎を除き、多くが貯蔵後に1年以内に割水などでアルコール度数が調整され、瓶詰めされています。

焼酎の原料と種類

冒頭でお伝えしたように、焼酎にはさまざまな種類が存在しています。

本格焼酎の場合、主原料が、「〇〇焼酎」の「〇〇」になることから、どの原料を用いているかが重要視される傾向です。

例えば、サツマイモを原料とした場合、その焼酎は「芋焼酎」となり、麦であれば「麦焼酎」といった分類となります。

ここからは、焼酎の原料と種類を紹介していきましょう。

サツマイモ「芋焼酎」

鹿児島県、宮崎県で多く造られているのが、「芋焼酎」です。

サツマイモを原料とした焼酎で、ジョイホワイトや黄金千貫、紅さつまなど、サツマイモの品種によって香りや味わい、風味が変わるところが魅力と考えられています。

ちなみに、芋麹を使用したタイプの芋100%の芋焼酎、焼き芋を使用する焼き芋焼酎なども人気です。

喜久水で製造する芋焼酎は主に黄金千貫と米麹を使った焼酎になります。

麦「麦焼酎」

「麦焼酎」は麦を原料とした本格焼酎です。

多くは麦焼酎は大麦と麦で作った麦麹をが使用される傾向です。一部地域では麦麹の代わりに米麹を使用する蔵元もあり、喜久水で作る麦焼酎のほとんどは後者の米麹を使って造った麦焼酎になります。

大分県も麦焼酎の名産地であり、やき麦焼酎など独特な風味を持つものも存在しています。

麦焼酎は、蒸留方法(常圧蒸留法、減圧蒸留法)などによって風味や力強さが大きく変わるため、どういった製法で造られているかが選び方のポイントになるでしょう。

米「米焼酎」

米を原料として造られる焼酎が、「米焼酎」です。米ならではの豊潤な味わいときりっとした酸味、うまみを持つ人気の焼酎として知られています。

とくに熊本県球磨市が名産地として知られており、質の高い米焼酎を多く見つけることができるでしょう。

そば「そば焼酎」

主原料に蕎麦を使用して造った本格焼酎が、「そば焼酎」です。

宮崎県や、そばの産地でもある長野県や北海道などが主な産地となります。

そば10割で造った焼酎から、食べるお蕎麦のように、そばと米麹の割合をそば8割、米麹2割の二八の割合で造った焼酎などがあります。

芋焼酎や麦焼酎に比べると銘柄の数は少ないですが、そば独特の風合いとスッキリとした味わいで人気の焼酎です。

喜久水では長野県産原料100%で造ったそば焼酎も製造しています。

黒糖「黒糖焼酎」

黒糖を原料にした本格焼酎が、「黒糖焼酎」です。

「黒糖焼酎」は、鹿児島県奄美諸島の特産として知られており、タイ米と黒麹を使用するところが特徴になります。

黒糖由来の甘い香りとまろやかな口当たり、スッキリとした飲み口で女性にも人気が高い焼酎です。

ちなみに、麹を使用せずに造ると税法上ラム酒に分類されるところも興味深い焼酎です。

ほかの原料と種類

焼酎の原料と種類として下記のようなものもあります。

  • じゃがいも「じゃがいも焼酎」
  • しそ「しそ焼酎」
  • にんじん「にんじん焼酎」
  • わかめ「わかめ焼酎」
  • 酒粕「粕取り焼酎」など

焼酎の場合、原料からでんぷんが取れれば造ることができるため、数多くの原料から造られている希有なお酒です。

上記の他にも、栗やごまなども存在するなど、日本中でユニークな焼酎が造られていることがわかります。

ちなみに、沖縄が誇る銘酒である「泡盛」も税法上「単式蒸留焼酎(乙類焼酎)」に分類されており、その原料は黒麹はタイ米なので厳密には、「米焼酎の一種」と考えられています。

焼酎の飲み方

焼酎の飲み方を下記にまとめました。

  • いろいろな飲み方
  • 食事と楽しむ

それぞれ解説します。

いろいろな飲み方

焼酎は、主に25度前後のアルコール度数を有するため、さまざまな飲み方が推奨されています。

それらを下記に並べました。

  • ストレート
  • ロック
  • 水割り
  • お湯割り
  • 炭酸割りなど

ストレートは、アルコール度数が強いですが、焼酎本来の味わいをしっかりと楽しめため本格焼酎好きな方には飲み方です。

水割りはアルコール度数を和らげるためまろやかになり、ロックはシャープな味わい、お湯割りは香りを立たせる飲み方として人気です。

近年、ハイボール風に焼酎の炭酸割り「焼酎ハイボール」も人気ですが、選んだ焼酎の個性によっては風味がバラバラになるため注意して選びたいところです。

ほか、甲類焼酎であれば緑茶やウーロン茶、カクテルのベースなどとしても利用できるでしょう。

食事と楽しむ

焼酎はアルコール度数が高く、さらに上記のように飲み方の幅も広いためそれ単体でも十分に楽しめるお酒です。

一方、日常酒として楽しんでいる方も多く、食事とのペアリングがとても楽しいお酒でもあります。

焼酎はアルコール度数が高く、さらに香り豊で酸もほど良く残るため脂っぽい肉料理や濃い味付けの料理、クセの強い塩辛系の食事とも相性が良好です。

また、原料や種類によって合わせる食事を変えるとよりマッチング率が高まります。

  • 芋焼酎→揚げ物や濃い味わいの食事
  • 米焼酎→あっさりとした和食・魚介類
  • 麦焼酎→洋風、中華、エスニック料理

焼酎は日本人の食生活に寄り添うお酒なので、いろいろな食事と合わせてみてはいかがでしょうか。

おすすめの焼酎

焼酎と一口にいっても原料も数多く、どれを選べば良いか悩んでしまう方も多いでしょう。

ここからは、喜久水が製造するおすすめの焼酎を紹介していきます。

ぜひ、焼酎選びに悩んでいる方は、こちらからお気に入りの1本を見つけてみてはいかがでしょうか。

本格いも焼酎 風太

信州で契約栽培により育てた「黄金千貫」を朝掘りし、丁寧に原料を処理して仕込んだいも焼酎が、「本格いも焼酎 風太」。

黒麹を使用し、常圧蒸留で仕上げた味わい深い1本です。

「風太」のネーミングは、一般公募により決めたユニークな芋焼酎となっています。

本格いも焼酎 風太

本格むぎ焼酎 今此処 (いまここ)

洗練されたラベルデザインが目を惹く麦焼酎が、「本格むぎ焼酎 今此処 (いまここ)」。

白、黄麹を使用し減圧蒸留で仕上げた、軽快な麦の香りが特徴の1本です。

クセが強過ぎないため、ロック、水割り、お湯割など、幅広い飲み方を楽しめる麦焼酎となっています。

本格むぎ焼酎 今此処

本格焼酎 信州そば焼酎 二八

長野県信州といえば、そば。

麹米は長野県産美山錦、そばは伊那谷の下条村・飯島町産のものを使用した、こだわりのそば焼酎が、「本格焼酎 信州そば焼酎 二八」です。

「二八そば」のように、米麹と蕎麦の割合を2対8、さらにアルコール度数も28%に設定されたユニークなコンセプトも魅力。

仕込み水や割水には、名水百選の一泉「猿庫の泉」の伏流水で仕上げるなど、一般的なそば焼酎とは一線を画す銘酒です。

本格焼酎 信州そば焼酎 二八

まとめ

焼酎の面白さは、その味わいの良さはもちろんですが、どの原料をどのように蒸留しているかといった部分です。

同じ原料の焼酎であっても、製造方法などによって味わいは大きく変化するため、それらを飲み比べてみるのも一興でしょう。

奥深い焼酎の魅力を、ぜひ本記事を通じてつかみ取ってみてはいかがでしょうか。

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