日本酒を選ぶ際、アルコール度数を気にかけている方も多いかもしれません。
日本酒はその名の通り、「お酒」であることからアルコールが含まれております。
中でも日本酒はアルコール度数が強いお酒といったイメージを持たれており、酔いやすいと考えている方もいるでしょう。
本記事では日本酒のアルコール度数をはじめ、ほかのお酒のアルコール度数との比較、また日本酒との上手な付き合い方を解説しています。
日本酒のアルコール度数について知りたい方は参考にしてみてください。
日本酒のアルコール度数について
日本酒のアルコール度数について下記の内容にまとめました。
- 日本酒のアルコール度数は15度前後
- アルコール度数による味わいの違い
- ほかのお酒との比較
それぞれ解説します。
日本酒のアルコール度数は15度前後
日本酒と一口に言ってもその種類はさまざまです。
アルコール度数が高いものもあれば低いものもあるため、「日本酒は必ずこのアルコール度数」とは言い切れません。
ただし、平均値があるとすれば一般的な日本酒のアルコール度数は、「15度前後」と考えることができるでしょう。
まず、日本酒は並行複発酵と呼ばれる手法を用いてアルコール発酵が行われますが、比較的アルコール生成効率が良いことで知られています。
そのためアルコール発酵が終了した時点の日本酒は17度から20度と、比較的高めのアルコール度数に仕上がります。
一般的な日本酒の場合、味わいや香りなどを調整するために瓶詰め前に加水されるため、結果的に15度前後のアルコール度数になっているのです。
ちなみに、この加水を行わない日本酒は原酒と呼ばれています。
アルコール度数による味わいの違い
一般的な日本酒のアルコール度数は15度前後ですが、原酒のようなアルコール度数が高いものから低アルコールのものまで、さまざまなタイプのものが存在します。
ちなみに日本の酒税法では、「日本酒はアルコール度数が22度未満でなければならない」と規定されているため、22度以上の日本酒はありません。(22度以上のアルコール度数はリキュールや雑酒に分類されます)
15度前後のアルコール度数の日本酒は、重たすぎず軽すぎないといった、「バランスの良い」タイプのものが多い傾向です。
アルコール度数が高くなればなるほど重厚感が増し、飲みごたえのあるフルボディな印象を与えます。
一方、アルコール度数が低くなると口当たりが軽いライトボディな印象となり香りも華やかに感じやすくなる印象です。
自分好みの味わいを見つけたり、料理とペアリングを楽しむ際、アルコール度数の違いから選ぶといった手段もひとつの方法でしょう。
ほかのお酒との比較
日本酒はほかのお酒と比べてアルコール度数が高いのでしょうか、低いのでしょうか。
下記の表にお酒の種類別にアルコール度数をまとめました。
日本酒 | 15度前後 | |
ワイン | 10度から15度 | |
ビール | 5度から6度 | |
焼酎 | 20度から25度 | |
ウイスキー | 40度前後 | |
あくまで上記のお酒のアルコール度数は平均値ですが、醸造酒であるビールとワインと比較すると日本酒はアルコール度数が高めのお酒であることがわかります。
焼酎やウイスキーは蒸留酒であることからアルコール度数が高いですが、水割りやお湯割り、ハイボールなどで調整して飲まれることも多いお酒です。
近年、氷を入れて楽しめる日本酒もありますが、一般的にはアルコール度数のやや高いお酒と捉えることができるでしょう。
和らぎ水で日本酒と上手に付き合おう
日本酒はアルコール度数が比較的高いお酒です。
そのため、飲み方ひとつ間違えば悪酔いしてしまう恐れはあるでしょう。
どんなにこだわって造られている素晴らしい日本酒であっても、「良くない飲み方」をすれば良くない酔い方をしてしまいます。
そのため、日本酒と上手に付き合うためにも、「和らぎ水」を取り入れるようにしましょう。
日本酒と上手に付き合うための方法を下記にまとめました。
- 和らぎ水を上手に利用する
- 適正飲酒を心がける
それぞれ解説します。
和らぎ水を上手に利用する
日本酒を飲む際、一緒に和らぎ水を飲むようにしましょう。
和らぎ水とは、日本酒を飲む際に一緒に飲む水のことです。
日本酒は香りや風味、その味わいの複雑さを楽しむ醸造酒であり、一般的には水やソーダ、果汁などで割らずにストレートで飲むお酒になります。(一部例外はあり)
しかし、上記でもお伝えしているように日本酒はアルコール度数の比較的高いお酒であることから、そればかりを無意識に飲み続けるとひどく酔ってしまうでしょう。
そこで登場するのが、和らぎ水です。
和らぎ水を取り入れる際、日本酒と同量の分量を摂取することが推奨されています。
そうすることで体内に蓄積するアルコール濃度を低減させることができるほか、飲み過ぎの防止にも役立つのです。和らぎ水を積極的に摂取することにより、
酔いのスピードが緩やかになることが期待できるほか、和らぎ水を挟むことで時間をかけて日本酒を楽しむことができます。
ほか、アルコールには利尿作用があることから脱水状態の防止、胃への負担軽減など数多くのメリットを享受することができるでしょう。
また、和らぎ水だけでなく日本酒に合うおつまみと共に楽しむことも大切です。
空腹のままでお酒を摂取するのは酔いのスピードが早まったり、体に負担をかけることになります。
日本酒を飲む際は、必ず「日本酒・和らぎ水・おつまみ」の3点セットを心がけるようにしてください。
適正飲酒を心がける
日本酒を飲む上で大切なことは、適正飲酒を心がけることです。和らぎ水を摂取すれば、好きなだけ日本酒を飲んでよいということではありません。
お酒を飲める量は人によっても変わってきますが、できるだけ適正飲酒を心がけることが楽しく日本酒と付き合っていく前提条件です。
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によって推奨されている飲酒量は、1日平均純アルコールで約20g程度となっています。
ここでのポイントが、アルコール量です。つまり、お酒の種類に関わらず摂取するアルコールの量によって適正飲酒が求められるということになります。
日本酒はアルコール度数が15度前後であることから、「1合(180ml)」が1日に推奨されている飲酒量です。
日本酒と長く上手に付き合っていくためにも、適正飲酒量はしっかりと頭に入れておきましょう。
アルコール度数で選ぶおすすめの日本酒
ここからは、アルコール度数で選ぶおすすめの喜久水酒造の日本酒を紹介していきましょう。
純米生酛(きもと)原酒 風越
2021年の全国燗酒コンテストで「プレミアム燗酒部門」最高金賞を受賞したお酒です。長野県南部で生産した特別契約栽培米たかね錦を全量使用したお酒で、原酒ならではの濃厚な味わいをお楽しみいただけます。
生酛づくりとは自然に存在する天然の乳酸菌を使用し、”山卸し”を行った酒母造りのことをいいます。
やや酸味があり、しっかりとした味わいのお酒です。
特別純米 搾りたて生原酒(季節商品)
南信州産酒造好適米「たかね錦」を丁寧に醸し上げ、搾って直ぐに瓶詰した1本。
香り豊かな生原酒といったフレッシュな味わいは、この時期ならではの贅沢品です。
原酒なのでアルコール度数は17度とやや高めとなっており、フレッシュなだけでない濃醇で力強い味わいも楽しめます。
金泉
日常的に楽しめる、喜久水の定番酒。
アルコール度数は15度から16度とバランスが良く、くせがないので毎日の食卓に使いやすい1本となっています。
スパークリング清酒 あわわ
南信州喜久水から幻の酒米『たかね錦』で醸したスパークリング清酒。
爽やかな口当たりとフルーツを思わせる甘味、酸味が楽しめる爽快な1本です。
アルコール度数5度といった低アルコール日本酒なので、手軽に楽しむことができます。
まとめ
日本酒のアルコール度数は一般的に15度前後です。
ただし、原酒や低アルコールタイプなどさまざまな種類もあるため、さまざまなタイプを飲み比べてみるのもおすすめでしょう。
日本酒は比較的アルコール度数の高いお酒でもあるため、本記事で紹介した和らぎ水、また適正飲酒なども心がけた上で上手に付き合っていってください。